フジテレビ「報道2001」(06/02/19)に、「
新しい霞ヶ関を創る若手の会」のメンバーが出演していた。早速リポートしている方がいた。有難い。「
若手官僚による霞ヶ関の改革はできるか」(by moonbase 応答せよ!)
経済産業省 朝比奈一郎、環境省 小紫雅史、芳野行気、文部科学省 近藤行路、厚生労働省 矢野正枝
みんな入省9年くらいということだから、30代前半のキャリアたちである。
ゲストは、自民党片山虎之助、民主党前原誠司、榊原英資の各氏である。
真面目そうな人たちだった。彼らは入省9年目のキャリア。課長補佐たちである。まともな仕事をさせて貰える一歩前の人たちで、事情が分って来て一番不満が募る時期らしい。10年すれば慣れてきますよって、自民党片山虎之助氏が微笑みながら言っていました。
「国会答弁の原稿作成で、テニオハどうしよー」とか、どうでもいいことに時間を費やすことが多過ぎると、不満を漏らしていた。いちばん頭が元気な時期に、こんな瑣末なことやらされる上級試験パスした優秀な頭脳がカワイソー(笑)
彼らは、省益にしかならない小さな仕事ではなく、国の戦略といった国益のための大きな仕事が、この官僚制度だとできないことが不満のようだ。国のゆくえを左右するような大きな仕事がしたいみたいだ。いやー、でも「ちっちゃな頭で、あんまりでかい仕事」をやられても失敗したときの影響を考えると、せこい仕事(例えば自己保身のための仕事)をしてもらった方が、影響が少なくて済むので良いのかも知れない。冗談です(笑)。
キャリアという仕事は、スペシャリスト志向の人には向かないようだ。2年単位で仕事が変わるそうである。榊原英資氏曰く、スペシャリストはむしろノンキャリの人に多いとのこと。でも、榊原氏は相当なスペシャリストだと思うが。ただ、スタートライン時の評価のみで、キャリア、ノンキャリアが選別、固定されてしまうのは、改善すべきことなのかも知れない。キャリアでも出勤しない人やアウトプットしない人がいるらしい。分限免職は国会決議で否定されているらしい。
もう、かれこれ20年近く前になるが、○○省の友人(どっかの支局長やってるみたい)と話したとき、同じような話を聞いた。ただ彼は、「国会期間中は大変だねー、拘束されちゃって。マンガ読んで時間潰してたよー」(あくまでも私の印象(笑))って楽しげに語ってたし、「自分の進む道を選択できるように、いろんな部署を経験させてもらえるから楽しい」と言ってたことを思い出すと、捉え方は人さまざまだなぁー、といった印象。
三つの提案の一つ、国益より省益ガ優先されてしまう現システムの改善策としての「総合戦略本部」というのは、閣僚の手足となり頭脳となって日本の戦略を決める閣議をサポートするものらしい。小泉首相が設置している「経済財政諮問会議」と似てるわなと、竹村健一が言ってて、分りやすかった。国全体のことを考える人がいない。イメージとしては、米国における政党付属?のシンクタンクみたいなものなのか?(
*)。
が、
・「
改革神話」(by おおやにき)
・「
新しい霞ヶ関を創る若手の会「霞ヶ関構造改革・プロジェクトK」 」(by bewaad)
・「
2005年11月24日(木)」(by続・航海日誌)
など、官僚?のコメントが生温かい。
榊原英資氏が言ってました。国益よりも省益になってしまうのは、大統領制みたいに一箇所に権力を集中させない、議員内閣制度の問題。行政の問題ではなく、政治の問題だと。日本は、一箇所に権力を集中させないのが、権力分散が魅力?とのこと。(あくまでも私の印象)
私としては、議員内閣制度と大統領制(
0、
1、
2)の違いを知ったのが一番の収穫でした。日本が採用している議院内閣制まで視野を広げないと、構造改革は見えてこないのだな、と思った次第。官僚の天下りとか、瑣末な問題だと思った。でも、「天下りをなくす」っていうと、いかにもなんかやってるって感じがするのも事実。
ま、
・「
政治のしくみ」(by seiron)
・「
法律のできるまで」(by
田村のホームページです)
・「
法律づくりの手口」(by田村のホームページです)
・「
法律のできるまで」(by内閣法制局)
などを読みながら、法律の作られ方など、少しずつ勉強していこうと思います。
■関連ページ&サイト
・「
官僚についてふと思ったこと」(by Hiroette)
・「
財政改革、国会機能強化を」(by中林美恵子RIETI 経済産業研究所)
・「
政治のしくみ」(by seiron)
・「
法律のできるまで」(by田村のホームページです)
・「
法律のできるまで」(by内閣法制局)
■官僚?ブログなど
・「
「官僚」ブログ」(by Public Management evisited)
・「
bewaad institute@kasumigaseki」
・「
Theodor(テオドール)〜官僚つれづれ雑感」
・「
岡本全勝のページ」
・「
霞が関官僚日記2.0」
■保守
・「
霞が関改革案、若手官僚21人が実名で出版」(by朝日)
中央官庁の30代前半のキャリア官僚21人が霞が関の改革案をまとめ、実名で「
霞ヶ関構造改革・プロジェクトK」(東洋経済新報社)を出版する。縦割り、省益至上主義といった弊害を自己批判しつつ、官邸直結の「総合戦略本部」設置やキャリア制度廃止を提言する。政界、経済界で世代交代が進むなか、「官界」でも若手による改革の波が起き始めたようだ。
この提言は、97年の採用時の研修で一緒だったメンバーを中心に結成した「新しい霞ケ関を創る若手の会」が作った。法務省を除く府・省から参加した課長補佐クラスが03年9月から約2年間、週末や平日夜に50回以上勉強会を重ねた。「K」には「霞が関・改革・公務員」の意味を込めた。
提言は、国際会議で狙いが異なる日本の省庁同士が「落としどころ」を探る結果、内容が不明確な声明を発表してしまう場合や、政府の各種の総合対策も各省の政策を「ホチキスで留める」だけの例が多い、と指摘。
改善策として、国の総合戦略を作り、省庁間の対立を仕切る官邸直結の「総合戦略本部」設置を提言した。この本部が最も国益にかなう政策を判断し、内閣が実行を決断する形を想定する。各省への勧告権や幹部の人事権も持たせ、出身省庁の利害を代表しないよう、省庁から「片道切符」で異動させる案も提言した。
人事面では、異動後数週間で政府代表として国際会議に臨む例があるなど、専門家が育たず、省庁間や業界との利益調整のうまい人が評価されている現状を指摘した。
キャリア制度を廃止したうえで、「管理能力」のある人は管理職に登用し、「政策立案能力」を持つ人は専門化して給与で優遇する制度を提言。天下りを禁止し、退職後は「政策アドバイザー」として市町村に派遣する制度を提案する。
今後の課題は実現性だが、「若手の会」代表で資源エネルギー庁石油・天然ガス課の朝比奈一郎課長補佐(32)は「民間企業と同じく、『顧客』イコール『国民』の改革運動を目指した。霞が関改革を進める小泉首相に直接提案できればありがたい」と話す。
・「公務員削減へ国会決議を 民主・前原氏が指示」(by gooニュース)
民主党執行部は13日、国家公務員の大幅削減に向けて、公務員を解雇する「分限免職規定」の柔軟運用を可能にする国会決議を求める方針を固めた。前原誠司代表が同日、党本部で渡辺周「次の内閣」総務相に具体案の取りまとめを指示した。来週にも記者会見で正式に表明する。
政府は国家公務員を5年間で5%純減させる方針だが「生首を切るようなことはしない」(中馬弘毅行政改革担当相)としており、民主党としてはより大胆な削減策を示すことで「真の改革政党」との姿勢をアピールしたい狙いがある。
ただ党内では官公労系議員を中心に「安易な公務員削減は『理念なき改革競争』に過ぎない」との批判も根強く、意見集約の難航は必至だ。
(共同通信) - 1月13日19時21分更新
あり得ない速度で今年も終わってく〜((+_+))
また来年も頑張りましょう!!
頑張って下さいね^^
とても素敵なサイトなので頑張って欲しいです^^
また遊びに来るんでその時まで楽しみにしていますね!!